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■ 西山愛の『この人に会いたい』


vol.9 音楽表現家・ソプラノ歌手 秋山千鶴さん

西山愛の『この人に会いたい』vol.9

秋山 千鶴(アキヤマ チヅル) 音楽道「笑顔塾」 

音楽で体と心を癒してほぐし、自己肯定力・日本肯定力をアップ。本来の自分になる、新しいコミュニケーション講座です。

西山愛です。こんにちは。
2020年7月現在、新型コロナウィルス感染症対策としての外出自粛解除から約2カ月。
「先のことはわからない」は常とはいえ、少し先の見通しすらこれまでのようには立たないところにあります。
 
音楽業界も、影響を大きく受けているもののひとつ。
ワタクシ西山、音楽を嗜んでいることもあり、新しい方法を模索しながら試行されている方達の姿を、より近い距離感で見聞きしてきました。
 
そんな中、今まで通り発信を続けられ……いやむしろ増えてる? という印象を受けたこの方。
今、何を想いどんなことをされているのか?
ご自身の活動内容や想いに加えてそんなお話を聴いてみたくなり、この度会いに行ってきました。
 
音楽表現家・ソプラノ歌手で、音楽道『笑顔塾』主宰の、秋山千鶴さんです。

取材の申し込みをさせて頂いたところ、「五感育心を導入している保育現場に見学にいらっしゃいませんか?」とお誘いいただき、ありがたく伺いました。
 
五感育心……。
‟音楽は五感全てを使って感じるものなのです”
この説明を初めてブログで読んだ時、「音楽ってどんな味するんだろう?」って思ったことは千鶴さんには言ってません。
 
音楽を通して、見て、聴いて、呼吸して、発声して、触れあう。
「音楽は心を育む」をコンセプトに、音楽と表現法、呼吸法、音楽療法を結んだ独自のアプローチ。
0歳から3歳まで、どのクラスも大きな流れは同じで、子ども達の様子に合わせて関わり方や動きが変わっていきます。

メインになるのは毎回ひとつのわらべ歌。
次女さんが幼かった頃、何回も歌ってほしいとせがまれた経験から、「わらべ歌には何か力があるんじゃないか」と思い至ったとのこと。
 
「1つの歌で遊べたら、子ども達も楽しいし、先生たちも覚えられる。
メロディを覚えようとしなくても『唱え』だったら誰でもできる。
子どものためでもあり、大人のためにもなる時間です」
 

 
 

対象は幼児から大人まで。
見学に伺った立石保育園では、もう10年以上続けられているそうです。
子どもたちの表情をお見せできないのが残念ですが、みんなが興味をもっているのがよく伝わってきました。
 
……すっかり五感育心の方みたいに思えてきましたが(そうなのですが)、私がSNSやブログで拝見した千鶴さんのイメージは、歌手。
 

 

自宅でのピアノ・声楽レッスンに始まり (現在も継続中)、長く音楽教育の分野に携わってきた千鶴さんが、積極的な歌手活動をするに至ったきっかけ。
それは娘さんの命が音楽でよみがえったと感じた経験でした。
 

「1時間の面会時間、場所を変えて足先から手先まで触りながら彼女が好きだった歌を歌い続けました。それを2日だったか3日続けて……病室から出た数時間後に『自発呼吸が戻りました』って連絡があったんです」
 
「お医者さんからも奇跡といわれる状況に、音楽の力・歌の力を感じました。彼女を生き返らせてあげるから本気で頑張ってねって神様に言われたような気がして。本気で歌を通して日本の真心を伝えていこうって思いました」
 

そこから五感育心わらべ歌の小冊子を作成、そして「これまで思いもしなかった」CD〈あいのしらべ〉の作成に取り掛かります。
 
一見「どういう選曲なんだろう?」と思う不思議な構成は、ある意味魔法ともいえるのかもしれません。
「何回聞いても飽きない」
「特殊なことをしとるとね?」
「生で聴いてみたい」
そんな声を受けて始まった〈いのちの鼓動ライブ‐音舟ラルシュ〉はこれまでに12回開催されています。



 

日本人の心がよみがえるような、中でも世の中にあまり知られてない実話をもとに脚本を作成。
朗読と、テーマに沿って選曲した音楽と歌をかけ合わせた千鶴さんプロデュースのライブです。
 

「毎日が苦しかった時、本や映画を通して知る先人の物語に生きる勇気をもらいました。
中でも執行草舟さんの著書にあった『歴史は親である』という言葉に目が覚めて。
親が嫌いってことがあっても、みんなその親から生まれてきてる。
親=歴史を欠点も全部をひっくるめて愛そうよ。その考え方にすごく共感したんです。
先人の物語を、音楽を通して語ることで、傷ついた日本の心を再生していけたらって……

 
そんな想いで続けてきたライブ活動も、コロナの感染拡大を受けて開催を見送ることが続いています。
今の状況を千鶴さんはどうとらえてるのでしょうか?
 

「方向性を整理する時間をもらったって思ってます。
コロナが無かったらずっと目の前のことに追われてたと思うから。
世の中は常に動いてるから、白黒決めないことを意識してます。
今まで通りにできないなら、より豊かなものに変えていけばいいじゃない?
ライブ開催のリクエストも頂いているけれど、今は同じ形では難しい。
構成も見直して、新しい形でお届けできる時が来ればと思います」

 
今は、これまでに撮りためられたライブ動画を少しずつYouTubeにあげているところだとか。
 
「慣れなくて時間がかかります(笑)」
 
千鶴さんの歌声を聴きたい方は、今しばしYouTubeでお楽しみください。
 

起きた出来事をどうとらえるか?
そこから自分が受け取ったメッセージを、実際形にするべく動いていく熱意と行動力がものすごくある方だなと思いました。
応援する人が多く現れるのは、千鶴さんの活動内容や歌声はもとより、彼女の純粋な想いと姿勢に響くものを感じるからなのかもしれません。
 
心の根っこ活動としての〈五感育心プログラム〉から、日本の心に触れる〈いのちの鼓動ライブ〉まで。
0歳から80歳を超えるご高齢の方まで。
これからどんな形でどんな音楽を届けていかれるのか、とても楽しみです。

そんな千鶴さんの活動内容については、コチラをご覧ください。
 
♪ブログ
https://ameblo.jp/gokan-ikushin/
♪Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCNZBlRNzy5-1Uto7YC75fGw/videos
 
 
 
以上、にこにこしながらお話される千鶴さんに、音楽業界の未来もまたより一層楽しみだと感じた、西山愛がお届けしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)
 
 
取材協力:社会福祉法人 うら梅の郷福祉会 立石保育園(福岡県朝倉市)
HP▶ https://kosodate-web.com/uraumenosato/tateishi/index.php

 

profile
秋山 千鶴さん
音楽道「笑顔塾」
音楽は、耳だけで聴くものだと思っていませんか?
音楽は、触覚・味覚・視覚・嗅覚・味覚の五感すべてで、感じるものなのです。「五感育心ワークショップ」本来の自分にもどる新しいコミュニケーション講座(自己肯定力アップ)と「心根コンサート」目から鱗(うろこ)日本肯定力アップ講座。この二つの組み合わせが魅力です。
九州ウーマンPROページ
reporter
西山 愛さん
フリーライター
オモイツヅリ

想いの言語化をお手伝いします
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「伝わっているのか自信がない」
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そういう方へ向けて、文章でバックアップさせていただきます。


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2020年7月